みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口です。
うつ病は再発する可能性が高いと言われています。
では、なぜうつは再発してまうのでしょうか?、それは、心が変わっていないからです。
M.Tさん(50代・男性)も、職場の環境が変わったことでうつが再発し、心の中は不安やイライラがいっぱいとなり、ひとりで通勤することもつらい状況になってしまいました。
そのときに、ご家族の勧めもあり、M.Tさんはライフ・カウンセリングを受けました。
その結果、自分を取り戻し、不安やイライラがあったとしても、平常心で毎日通勤できるようになりました。
今回はM.Tさんよりいただいた『ライフ・カウンセリング』の感想をご紹介します。
自分のありかた・考え方やを明確にする貴重な経験ができました(50代|男性)
私は高校で教員をしています。
もともと心配性な性質で、公私ともに、日々の、または将来の出来事に対して不安を覚えること、悩みを抱えることが多くありました。
今から思えば、うつ状態に近いときもあった気もするのですが、それでも何とか自分にとっての困難を乗り切ってきて、むしろ逆に、「自分はそういうトラブルも乗り切れる人間なのだ」という自信すら感じていたように思います。
しかし、2年ほど前から、授業の準備や生徒への対応などに不安や焦りを覚えるようになり、周囲のさまざまなことにイライラして物事に集中できなくなってきました。自分でもなぜそうなったのか、明確な経過はよくわかりません。
そして、その年の10月のある朝、出勤途中の駅でどうしても職場に向かえなくなり、欠勤して家族に付き添われて精神科を受診し、うつ病と診断され、薬の処方を受けました。(その時はホッとして、気持ちが楽になったのを覚えています。)その後は勤務を続けながら通院し、しだいに状態は良くなり、減薬から断薬へと向かいました。
ところが、今年の春、過敏性腸症候群への対応もあり、通勤時間の短くなる地域への異動を希望したのですが、配属された新しい職場で、再び大きな不安とイライラに襲われるようになり、自分の力で通勤することもつらくなって来てしまいました。
そこで、再び精神科を受診し、薬の服用を開始したのですが、それとあわせて、薬だけではまた今後も同じことの繰り返しかもしれない・・・ということを実感し、以前から家族に勧められていた関口さんのカウンセリングを受けることにしたのです。
これは実際にカウンセリングを受けてみないとわからなかったことですが、関口さんと話している2時間(時にはいつの間にか3時間に及ぶこともあります!)は、毎回、非常に密度の濃い、有意義な時間です。
日常的な出来事を交えて気軽に楽しくおしゃべりしつつ、同時に、自分の中にあった意識の芽、考えや思いや発想の芽が、どんどん引き伸ばされていくようなクリアな感覚でした。それらがもともと自分の中にあるものだとしたら、みずから気がついてもよさそうなものですが、それはなかなか一人ではできなかったのだという事にも気づかされました。
集中して自分の思いを見つめ、考えていく作業に、カウンセリングが終わったあと、正直疲れを覚えることもあります。しかし、今書いたように、それは頭を使って自分の心を整理できたことの結果としての疲れですから、私にとっては、毎回、実に心地よい疲れ、明日につながる疲れ、気持ちのうきうきする疲れなのです。
ライフ・カウンセリングの初回でした。関口さんがコップの絵を描いてくれました。
悩みや不安や心配でぎゅうぎゅう詰めになり、今にも心のコップはあふれそうなのに、なんとかしてその残された狭い狭い可動域の中で、新たな不安をやり過ごしたり、ストレスに対処しようとしたりしている。でもそれには、どうしたって無理がある。
だったら、コップを大きくするしかないのではないか?その時、そのことがらが、ものすごく強く私の心をとらえたことを、鮮やかに覚えています。
そうだった、自分が目指していたことは、まさにその器を大きくするということだったのだ・・・。
こういう気づきの経験は、その後もカウンセリングのたびにありました。
自分にとっての対人関係はどういうものであったか、自分が不安や焦りを覚えるのはどういう気持の裏返しなのか、少し踏み出すことで自分はどういう気持になれたか、今、自分が実現したいことはどういうことで、それにはどういう過程を踏めば到達できそうか、等々を、話やワークシートを通じて考えていくたびに、自分のありかた・考え方や、自分が思っていたことをじっくり見つめ、明確にする貴重な経験ができたと思います。
現在は、「立ちかえることのできる場所」があることに少しずつ安心感を覚えています。
この文章を書くにあたり、関口さんから勧められて書きはじめた、これまでの日記を読み返してみました。
やはり日々色々なことがありました。心を揺らす、曇らす出来事も起こっていました。しかし、冒頭に触れた、かつてのように、手探りで困難を乗り切ってきたときとは違います。
カウンセリングを受けて学んだことは、不安や焦りは、別に消えるわけではないということ、そして、これが大切だと思いますが、それらを消すために躍起になる必要もないということです。
不安や焦りのタネが心の中に生じた時、そのとき、何をどう考えていくべきかという方法を持っていることだけが、雪だるま式に不安を増幅させて、それに押しつぶされてしまうことを防いでくれるのだと思います。
私は、まだまだ新たな自分の道を歩きはじめたところに過ぎませんが、関口さんのカウンセリングで学んでいることを振り返りながら、少しずつ自分の土台を踏み固めていきたいと考えています。
心を大きくすること
M.Tさん、6ヶ月間ありがとうございました。
M.Tさんとはじめてお話したとき、心の中は不安や焦りでいっぱいで職場に通勤するのも大変な状況でした。
もしかしたら、最初のころは不安や焦りを消す方法をカウンセリングに求められていたかもしれません。
しかし、心から不安や焦りを消すことはできません。それよりも不安や焦りがあっても「安定した心」でいることが大切ですね。
不安でいっぱいの心をあふれないようにするよりも、心を大きくすれば必然的に不安は小さくなり落ち着きを取り戻します。
M.Tさんが6ヶ月間、1歩ずつご自身の心と向き合ったからこそ、心が広がり、再び「自分のあり方」を取り戻すことができたのだと思います。
素敵な感想ありがとうございました。
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