みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
生きていると、楽しいこと、うれしいこと、悲しいこと、悔しいこと、いろんなことがありますね。
楽しいことやうれしいことは、よき思い出として残せるのですが、悲しいことや悔しいことは、後悔するきっかけとなります。
みなさんも、これまでの人生を振り返ったとき、後悔するような出来事があるのではないでしょうか。
私にも後悔する出来事がたくさんあります。
「後悔先に立たず」ということわざがあるように、後悔しても現実は何も変わらないのは頭でわかっていても、何かあるたびに後悔して落ちこんでしまいます。
でも、どうして人間は「後悔」をしてしまうのでしょうか。
今日は「後悔」をテーマにブログを書いていきます。
後悔とは
まず、「後悔」の言葉の意味を調べてみましょう。
後悔
自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったとくやむこと。
後悔とは、自分のしてしまったことを「あのときこうしておけば・・・」と後から悔むこと。
「後悔先に立たず」ということわざがあるように、昔から人間は自分のしてしまったことを悔やむ動物です。
人間だけが後悔する理由
ところで、人生に後悔している犬や猫を見たことがありますか?
「あれさえなければ、こんな猫にはならなかったのに・・・」と落ちこんでいる猫や「あのとき、こうしておけば・・・」と後悔している犬を見たことありますか?
自然界の中で、後悔できるのは人間だけです。
では、なぜ人間だけが後悔することができるのでしょうか。
それは、人間には「記憶力」と「想像力」があるからです。
後悔したときに気持ちが落ちこむのは、過去の記憶を思いだしたときに、「あのときこうしておけば」と過去にマイナスの意味を想像力で持たせてしまうからです。
人生に後悔するときの心理
みなさんには、今まで人生を振り返ったなかで、後悔するような出来事ありますか?
学業のこと・恋愛のこと・仕事のこと、誰もが失敗や挫折を経験し、そのときのことが後悔するポイントになるのではないでしょうか。
心理カウンセリングにおいても「どうしても後悔してしまい今がつらい」という悩みがテーマになることがあります。
一人ひとりの生き方が違うので「後悔する出来事」は違います。
しかし、「後悔」するときの心理状況は誰もが一緒です。
人は、いったいどんなときに後悔をするのでしょうか?
もし、今が幸せでハッピーだったならば、誰もがわざわざ「後悔しよう」とは思いません。
よって、人が「後悔」をするときは、必ず「今がうまくいっていないとき、今を否定している」ときです。
逆に言うと、今がうまくいっていない原因を、過去の出来事のせいすることが後悔とも言えます。
過去と他人は変えられない。
しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる。
~エリック・バーン~
生きていると、受け入れられないような出来事、後悔したくなるような出来事が起こります。
そのとき、後悔をして過去と今を変えられるのであれば、後悔していればいいです。
しかし、いくら後悔しても、過去も今も変えることはできません。
変えることができない過去を変えようとする心が、後悔で味わう苦しみです。
神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい。
~ニーバーの祈り~
過去の出来事の意味を変える
「後悔先に立たず」ということわざがあるように、過去の出来事を変えることはできません。
しかし、過去のマイナスの出来事をプラスの意味に変えることができるのが人間です。
では、マイナスの出来事をプラスの意味に変えるにはどうすればいいでしょうか?
下記のブログにも書いていますが、今をすべて受け入れたうえで、後悔するポイントとなる出来事から学ぶことです。
例えば、仕事で大きな失敗をしたとします。
このとき、失敗したことを否定すると、失敗をした原因を誰かのせいにするか、失敗してしまったことを後悔することになります。
しかし、失敗をしてしまった事実を素直に受け入れ、その失敗から学ぼうとすることで、失敗につながった原因や改善点が必ず見つかります。
そして、原因が明確になり改善ができれば、同じようなことで失敗することはなくなります。
このとき改善内容を業務マニュアル化することができれば、ひとりの失敗で全員の失敗を防ぐことになります。
人は失敗から学ぶことができたとき、過去のマイナスの出来事をプラスの意味に変えることができます。
生きていると、受け入れられないような出来事、後悔したくなるような出来事が起こり、心が押し潰されそうになります。
辛く苦しい出来事を素直に受け入れることは難しいことです。
それでも、その出来事を素直に受け入れ、今のマイナスを未来のプラスに変えられるように、今日できることを1つずつ積み上げていけば、必ず結果がついてくるのだと思います。
最後に、アインシュタインの言葉をご紹介します。
いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません。
意識が変われば、過去の意味も変わるものだから。
まとめ
「後悔」と似た言葉に「反省」があります。
しかし、「後悔」と「反省」の意味は違います。
反省
自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。
自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること。
後悔は、過去を悔むことに対して、反省は過去を改めて考え直すことです。
人生がうまくいなないときほど、人は学ぶチャンスです。
後悔して過去を下を向いて生きるよりも、過去も受け入れながら前を向いて生きていきましょう。
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