頑張らなくていいの?ありのままでいいの?、努力はいらないの?

みなさん、こんにちは。

カウンセリング空の関口です。

最近、本屋さんの”心理”のコーナーにいくと「がんばらない」「努力しない」「ありのまま」などの言葉をタイトルに使った本が多いように思います。

きっと、”心理”のコーナーに立ち寄る人は、いま悩んでいて苦しいと感じている人が多いから、その方々に向けて「がんばらないで」「努力しないで」「ありのまま」と表現をすることで、手にとってもらうようにしているのでしょう。

でも、これらの本のタイトル見たときに、私達が生きている「自然界はそんなに優しくない」と私はつくづく思います。

収穫期を迎えた田んぼ。

今年は長雨の影響により、田んぼがかなりぬかるんでいて稲刈りに入れません。

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天気予報では、ようやく長雨も一段落しそうなので、まずは田んぼを乾かすことが最優先です。

乾いた田んぼでの稲刈りはサクサクと気持ちいいものですが、ぬかるんだ田んぼでの稲刈りはズブズブと修業のようになるからです。

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田んぼには、地面下から水を抜く暗渠排水と地面上から水を抜くオーバーフローの2つの排水機能があります。

田んぼをより早く乾かすには効率良く排水をする必要があります。そのためには、田んぼ表面に貯まった水をオーバーフローまで流すように田んぼ内に排水路を作ることです。

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「水は高きより低きに流れる。」

オーバーフロー部を低くして田んぼに表面に貯まった水が流れる排水路をつくります。

これが、かなりしんどい作業。ぬかるむ田んぼの中で水を含んだ重たい土をどかしながらコツコツと排水路を作ります。

でも、ここで「がんばらないと」後の稲刈りがもっと大変になります。

ここで「努力」をしいないと今まで育てた稲が無駄になります。

自然を「ありのまま」受け入れていたら、私達は食べること・生きていくこともできません。

だから、ここぞというときには、頑張って、努力して、人智をだして、自然と向き合い、自らの力で環境を変えていきます。

そして、自然と向き合った後に出会える何気ない光景に、自然の優しさを感じ心がホッとすることができるのです。

 

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雨が降らないようするために「努力」したり「頑張る」ことをする必要はありません。

変えることができないことは「ありのまま」受け入れるしかありません。

でも、私達が生きていくうえで、自分自身が成長していくうえで、ときとして「努力」や「頑張る」こと「ありのまま」を変える勇気が必要です。

みなさんは、「努力している」・「頑張っている」ネコを見たことがありますか?

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「私はありのままに生きる」と言っているひつじを見たことがありますか?

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きっと、彼らには「努力」も「頑張る」ことも無縁でしょう。

なぜならば、彼らは、いまを何も考えずにありのまま生きていられるからです。

では逆に、どうして私達人間は、彼らのように「ありのままに生きられない」のでしょうか?ネコやひつじとの違いはどんなとことでしょうか?

人生ではいろいろなことが起きます。時にはゆったりと、努力をしないで頑張らない時期も必要です。

でも、それは、自分の人生に向き合うための休憩時間に過ぎません。

自分が自分らしくあるために、「ありのままの現実」を受け入れながら、自らを成長させていく努力を怠ってはならいと私は思います。

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