08.仕事のストレスと仕事に行けないストレス

みなさん、こんにちは

心理カウンセリング空の関口です。

仕事のストレスでうつ状態になった場合「仕事を休職して仕事のストレスから解放されれば、うつ状態が回復するのではないか?」と思われることでしょう。

しかし、うつ状態に陥った当時の私は違いました。

当時の私は、仕事のストレスからうつ状態に陥り、ある時から仕事に行けないことのストレスが強くなってしまいました。

今日は私のうつ克服記として「仕事のストレスと仕事に行けないストレス」について書いていきます。

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仕事のストレスと仕事に行けないストレス

前回の記事の続きです。

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ある朝、心・頭・体の3つバラバラになり、起き上がることができなくなりました。

頭では「会社に行かなくては!」と思考するのですが、心と体が断固拒否という感じで、上司に「休み」の電話をすることもできない状態でした。

結局、その日は妻に会社へ電話をしてもらい、とりえず1日休むことにしました。

このとき「まあ1日ゆっくりと休めば大丈夫だろう」と私も妻も上司も思っていました。

しかし、次の日も、またその次の日も、同じように起き上がることができません。

私は仕事でのストレスからうつ状態に陥りました。

だから、会社を休み仕事から少し離れれば、少しストレスや不安と軽減され、また会社に行けるようになるだろうと思っていました。

しかし、2日休んでも3日休んでも心からストレスと不安が軽減されることはなく、逆に「仕事に行けない自分」に対して大きなストレスと不安を抱くようになっていました。

仕事に行けない自分、職場に迷惑をかけている自分、朝起き上がれない自分。

そんなダメな自分に対して、自分で自分を絶望をして、大きなストレスと不安を抱えて動けなくなる負のスパイラルに陥っていました。

その後、私は1ヶ月の休職をすることなります。

続きを次回書きます。

今の自分から当時の自分へひとこと

いま「新型うつ」というものがあります。

新型うつは、仕事のストレスで会社に出社はできないけど、プライベートでは遊びにいける症状のようです。

当時の私も会社に対してそのぐらいの気持ちを持てればよかったのです。

しかし、当時の私は会社に行けないことに罪悪感を感じてしまい、自分で自分を悪い方へと追い込んでしまいました。

そして、この「自分で自分を悪い方へ追い込むこと」が私のうつ症状を長引かせる原因になるのですが、この時はそんなこと気づく余地もありませんでした。

起こってしまった出来事を、しっかりと認めよう。

私が仕事を休むことで罪悪感を感じて自分を追い込んでしまったのは、仕事に行けなくなった自分を自分で認めることができなかったからです。

自分で自分ことを認められないから罪悪感を感じ、ストレスや不安を増大させてしまいました。

起きてしまった出来事は変えることができません。

うつ症状になってしまったこと、会社に行けなくなってしまったこと、その出来事をまずは自分でありのまま認めること。

「起こってしまった出来事をしっかりと認めよう。」とブログで書くのはとても簡単なのですが、「うつになった自分(出来事)を認めよう」と言われても、それは簡単なことではないと思います。

しかし、出来事に対して「まあ、仕方がない」とどこかで割り切りの心をもつことが、うつ克服の第一歩だと私の経験から実感をしています。

続きの記事はこちら

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