積小為大

    おはようございます。

    心理カウンセリング空の関口です。

     

    10月に入り、いよいよ稲刈りの時期を迎えました。

    来週からの稲刈りに向けて、昨日はバインダーという機械を整備したり

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    はざかけに使うはざぼうの支柱を竹林から切り出しました。

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    田んぼの稲は日光を浴びて輝いていました。

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    さて、今日も二宮金次郎さんの言葉を借りて感じたことを書いていきます。

    家の経済を左右する大きな田んぼと、捨て置いても問題ないような子供でも耕せる小さな田んぼ。

    あなたがこれら二つの田んぼを持っていたらどちらから耕すだろう。

    この場合、絶対に小さな田んぼから耕さなければならない。

    大きな田んぼを耕している間に、小さな田んぽもまた手の施しようがないほど荒れてしまい、ついにはどちらの田の実りも失うかも知れないからである。

    いつでも、やりやすい小さな実践をおろそかにせず大切にすることからはじめなさい。

     

    大きなことからではなく、まずは小さな出来ることからはじめることを「積小為大」という。

    以前、「僕は何をやっても達成できないんです。自分は中途半端な人間なのです」という方がいました。

    お話を聞いていくと、その方は何やっても達成できないのではなく、常に直ぐには達成できない大きなことを描いていました。

    そして、その大きなことを描き、それを達成したら自分にOKをだせる思いながらも、その反面、大きなことを描くからなかなか達成することもできずに、途中で挫折をしてしまい、【自分は何も達成できない】という考えか方になっていました。

    人は いま を否定して、何か を変えようとすると、どうしても大きな1歩を踏み出そうとします。

    でも、それは、いきなり大きな田んぼを耕すようなもので、途中で息切れをしてしまい、やっぱり いま に戻されてしまいます。

    まずは いま を受け入れて、そのうえで、小さな田んぼから、コツコツと耕しはじめること。

    すると、小さな達成感や小さな喜びを小さな自分の自信を感じられるようになります。その小さな達成感や喜び・自信が、次の小さな田んぼを耕すエネルギーに変わっていき、いつかやがて、大きい田んぼが耕されていきます。

    大きな目標を大切にして、小さな1歩を疎かにするのではなく、大きな目標を設定したならば、小さな目標に分解をしたうえで、小さな1歩を大切に歩んでいくこと。そして、1歩あるいた自分に、自分自身で認め、喜び、達成感を味わえるようにすること。

    その小さな出来ることの循環から、すべてははじまるのだと思います。

     

    ~参考文献~

    中桐 万里子著

    『二宮金次郎の幸福論』

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