米づくり日記 7

手植えで苗を1本1本植えて、

ようやく1列植え終わったとき、

それは自分が考えていたよりも、

とても大変な作業でした。

そういうときは、

1反もない小さな田んぼが

とても大きくみえて、

「大丈夫かな?」と

この先がとても不安になります。

そのときに、

いつも思い出すのが、

ミヒャエル・エンデ著「もも」の

道路掃除人「ベッポじいさん」の言葉です。


「なあ、モモ、

 わしはとっても長い道路を

 受け持つことがあるんだ。


 おそろしく長くて、

 これじゃとてもやりきれないと思ってしまう。

 そこでせかせかと働き出す。

 どんどんスピードを上げてゆく。

 ときどき目を上げて見たのだが、

 いつ見ても残りの道路は減っていない。

 だからもっとすごい勢いで働きまくる。

 心配でたまらないのだ。


 そして、


 しまいに息が切れて動けなくなってしまう。

 でも、道路はまだまだ残っているのだ。

 こういうやり方はいかんのだ。

 1度に道路を全部の事を考えてはいかん。


 わかるか?


 次の1歩の事だけ、次のひと呼吸のことだけ、

 次のひと掃きの事だけを考えるのだ。

 いつも、ただ次の事だけをな。

 すると楽しくなってくる。


 これが大事なのだ。


 楽しければ仕事が上手くはかどる。

 こういうふうにやらにゃだめなんだ。

 ひょっと気がついたときには、

 一歩一歩進んだ道路が全部終わっとる。

 どうやってやりとげたかは、自分でもわからん。

 息もきれていない。これが大事なのだ。」


きっと、田植えも一緒で、

先のことを不安に感じるときこそ、

1本1本植えることだけを考える。

そうすると、気づいたら

無事に1反の田植えが終わりました。


田植えは、田植機で植えれば、

1人で1反1時間もかからない仕事です。

それも効率的で大切なことです。


でも、あえて、

人が協力しあいながら手作業でやってみることで、

そこには、お互いの経験と達成感がうまれます。

わたしがファームを

とおして伝えたいことは、

非効率的な後者の考え方だと、

改めて実感をしました。


さあ、次は合鴨達の受け入れ準備です。


 

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