みなさん、こんにちは。
カウンセリングSORAの関口です。
悩みや問題にぶつかってしまったとき、心の中で「ないもの探し」がはじめってしまいます。
ない物探しがはじまると、すべてが否定的になってしまい、更に悩みが深くなってしまうものです。
悩みや問題に直面したときほど「あるもの探し」をオススメします。
今日はそのことについて書いていきます。
ないもの探しよりもあるもの探しを
紙を1枚用意して、「ないもの・足りないもの」と「あるもの」を書き出すとしたら、どちらの方が多くの項目を挙げられるでしょうか。
おそらく、「ないもの・足りないもの」の方が多く挙げられるはずです。特に悩んでいるときにこの作業をすると、「ないもの」がさらに増え、「あるもの」が減っていく傾向があります。
人間は悩みや問題を抱えると、「あるもの」よりも「ないもの」に意識が向きやすくなります。
悩んでいるときは、「自信がない」「お金がない」「信頼できる人がいない」「未来が見えない」「幸せでない」「生きる意味がわからない」など、”ないことリスト”が心の中に浮かびます。そして、この”ないことリスト”の反対のことがあれば、悩みや問題が解決できると思いがちです。
しかし、「ない」と思い込んでいることを、無理に「ある」とは思えないものです。そこで大切なのは、悩んでいるときこそ、身近にあるものに目を向けることです。
例えば、「自転車に乗る自信がある」「1ヶ月を暮らすお金はある」「信頼する家族がいる」「希望はある」「今日もご飯を食べて生きている」といった具合に、今あることを見つけることで、心の”ないことリスト”を”あることリスト”に書き換えられるのです。
人間は何かを失って初めて、その大切さに気づくことが多いものです。例えば、米不足で米がなくなったとき、普段米が買えることのありがたさに気づいたり、両親を亡くして初めて両親への感謝の気持ちが湧いたり、怪我をして初めて健康であることのすばらしさを実感したりします。
しかし、失ってから大切さに気づくのでは遅すぎます。だからこそ、日頃から「いまあるもの」に意識を向けることが大切なのです。
高級料理を食べられないと幸せを感じられないよりも、普通のご飯を食べられるだけで幸せを感じられる方が、幸せは持続するものだと思います。
ないものを追い求めるよりも、いまあるものに気づくことの方が、悩みや問題が小さくなり、人生をより幸せにするのではないでしょうか。
まとめ
私たちが日々直面する悩みや問題への向き合い方について考えてみました。
つい「ないもの」に目が行きがちですが、実は「あるもの」に注目することで、前向きな気持ちになれます。
身の回りにある小さな幸せや、感謝できることを見つけていくと、心が少し軽くなるかもしれません。
大切なのは、何かを失ってから「ああ、あれがあってよかったな」と気づくのではなく、今ある幸せに気づくこと。
高級なものや特別なことばかりを求めるよりも、日常の中にある幸せを見つけられる人の方が、きっと長く幸せでいられるはずです。
結局のところ、ないものを追いかけるよりも、今あるものに感謝する気持ちを持つことで、私たちの人生はもっと豊かになるのではないでしょうか。
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