みなさん、こんにちは。
心理カウンセリングの関口です。
先日蒔いた野菜は順調に育っています。
種を蒔き、小さな芽を出し、そこから茎や葉がスクスクと育ちはじめると一安心です。
後は大きく育てて、大きな実りを待つばかりです。
しかし、大きく育てることだけを重視して、根を張らせる時間を疎かにすると、実りの時期に倒れてしまうことがあります。
今日は、そのことについて書いていきます。
根を育てる時間を大切にしよう
植物は種から小さな双葉を出し、日光を浴びて、少しずつ葉も茎が育ち、上へと伸びていきます。
この成長が始まった時期に、大きな実りを期待して、肥料をどんどん与えてしまうことがあります。
肥料を与えられた作物は、その期待に応えるようにどんどん成長して、早い段階で実りをつけますが、実りの重さに耐えきれずに根元からポキと折れてしまい、実りを失ってしまうことがあります。
その原因は、肥料過多で植物が根を張らなかったからです。
根の近くに栄養素がたくさんあれば、植物はわざわざ根を広げて栄養を吸収しようとしません。
その結果、根を張らずに上へと伸びていき、最後は実りの重さに耐えきれずに足下から崩れてしまいます。
これは人間でも同じだと思います。
人を早くに育てようとするばかりに、その子が根を育てる時間を待てないことがあります。
本当は下へと根を育てている時期なのに、上への成長が見えないから、叱ったりおだてたりして、早くに上への成長を求めてしまう。
その結果、重要な局面で、その子の力を発揮できず、逆に心が折れてしまう光景をよく見てきました。
何かが成長していくには、下へ根を張る時期と、上へ伸びていく時期が必要になります。
最初の段階で、根が張れていないと、上へ伸びても挫折するだけです。
根を張る時期は、自分の内面を育てる時期。
それなのに、最近は見えることや結果ばかりを求めて、見ていないことへの配慮や物事へのプロセスを疎かにし、上に伸びることだけが「成長だ!」と言う人が多いように感じます。
現代社会で「うつ病」が多いのも、人が根を張る時間を待てなくなったことも1つの原因なのではないかと思います。
まとめ
最近は、目に見えることや結果を得ることが「成功」で、そのためのプロセスを「成長」と言います。
その反面に、急な成功や成長を求めれるような社会となり、それプレッシャーとなり挫折してしまう人も多いように感じます。
成長には、2種類あります。それは、根を張る時期と芽を伸ばす時期。
根を張る時期は、何も変化が起きずに焦る気持ちが生まれてきますが、適切なペースで自分の内面と向き合いながら、自分らしい成長のプロセスで、自分としての成功を目指していくことが、自分らい生き方になるのだと思いました。
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