みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
情報化社会となり、インターネット上では様々な学びが溢れています。
人は学び続けることが大切なので、学びが選べることはいいことです。しかし、学習と学問の違いを理解しておかないと、学ぶことが目的となり、いつまでたっても心は成長しません。
今回は「学習と学問の違い」について書いていきます。
学習と学問の違い
学習と学問の違いは「学んだことを習うこと」と「学んだことを問うこと」の違い。
私たちは小さな頃から様々なことを学習して大人になります。
小学生から高校生までは学ぶべきことのカリキュラムが決められており、定期的にテストで理解度を計測し学習を数値化します。受験では、カリキュラムの理解度と記憶力が高い子がいい学校に行けるようになります。
学習とは、学びを習うことで、その学びには問題と答えが明確に設定され方法論が確立されているものがほとんどです。
一方、学問は学びを問うこと。学んだことをベースにして「どういうことだろう?」と自分自身に問いかて、自分としての答えや意見を持つこと。
ひとり一人の経験や価値観が異なるため、学問では同じことを学んでも同じ答えにはならない。人と人との議論も学問に含まれる。
学習とは学び習うこと、学問とは学び問うこと、この違いを理解しておかないと、学習はできるけれど自分としての考えや意見を持てなくなくなります。
何を知っているか?から何を見いだせるか?の時代へ
これまでの学びは、問題と答えが明確に設定され方法論が確立されてる学習がほとんどでした。
テレビのクイズ番組を見ているとわかるように、たくさんの物事を知っている人(記憶力がいい人)が頭がいい人とされてきました。
しかし、これからの時代は「何を知っているか」から「何を見いだせるか?」に変化していきます。
その理由は以下の2つ。
ひとつが人工知能の進化です。
情報化社会となりすべて情報はインターネットに記録されるようになりつつあります。そして、疑問・問題を解決するために必要な情報は、膨大の記録から人工知能が瞬時に見つけるようになります。
疑問を持てれば、何も知らなくても検索で知ることや答えることが誰もができるようになります。
もうひとつがコロナウイルスによる新しい変化です。
新しい変化では、今までの常識や価値観が通用せず、これまでのように問題や答えを明確にすることや方法論を確立することが難しくなります。
先の見えない答えなき時代では、これまでの学習で得た知識だけでは対応できなくなりつつあります。
よって、これからの時代は自分に問い続ける学問、すなわち「何を知っているか?」ではなく「何を見いだせるのか?」がひとり一人に求められるようになります。
教わったとおりに学ぶ学習から、教わったことを自分に問う学問へ切り替え、自分としての意見や答えを持つことで心は成長していくものだから。
まとめ
中学3年の子供は受験生で、毎日一生懸命に受験勉強をしています。
将来の選択肢を広げるために、受験勉強でカリキュラムの知識を高め記憶量を増やすことは必要です。
しかし、社会に出ると答えなき問題ばかりに直面します。そのときに必要になるのが学習ではなく学問です。
知識や記憶だけの学習ではなく、自分の心の中から答えを見いだす訓練もこれからの時代は必要になるではないでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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