みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
心理カウンセリングと聞くと「カウンセラーに相談して、悩みを解決するもの」というイメージがあると思います。
確かにそれも心理カウンセリングのひとつ。
しかし、私が最も大切にしていることは「お客様自身で、悩みや問題を乗り越えられるように、心が広がるようサポートする」ことです。
そう考えるようになったのは、私自身がうつ病になった経験から。
うつを治すことではなく、自分の心を広げることに気持ちを向けたことで、うつを克服することができたからです。
今日は、心をコップに例えながら「心が広がることで、悩みやストレスは小さくなる」ことについてご紹介します。
うつは心のコップがいっぱいの状態
うつ状態になると、漠然とした不安や恐れを感じ、新しく何かをする気力も起きず、いつもマイナスのことばかりを考えてしまう。
私がうつになったときも、そのような状態でした。
そのときの心をコップに例えると、心のコップには悩みやストレスがいっぱいで、あふれ出るのが怖くて動くこともできない状態。
心のコップが、悩みやストレスでいっぱいになったから、うつ状態になったのだと、今は思います。
うつが再発する理由
うつになったとき、心療内科に通い抗うつ薬を飲むようになりました。不安感が強いときは、亜安定剤を飲んで不安を和らげようとしました。
でも、現実は変わっていないのに、どうして薬で不安が和らぐのでしょうか?
これは体験に基づく個人的な見解ですが、心のコップで例えるとコップに薬を入れることで心を揺れ動かないようにするから。
心が揺れ動かなければ、コップから悩みやストレスがあふれ出る不安は和らぐ。
しかし、心が揺れ動かなければ『うれしい』ことや『楽しい』ことも感じられなくなる。
薬で悩みやストレスの不安が和らぐと、心は安定したように思える。
しかし、コップの中が悩みやストレスがいっぱいの状態は変わっていないし、心に入ってくる悩みやストレスも変わっていない。
その状態で復帰し、新しい悩みやストレスを受けると、うつは再発する。
心理カウンセリングを受けても効果がない理由
「心理カウンセリングを受けた後に気持ちが軽くなっても、日常に戻るとすぐに落ち込んでしまう」というお話をよく聞きます。
きっと、そのカウンセリングは「話しを聞くだけ」で終わっているから。
心のコップで例えると、カウンセリングでコップの表面的な悩みや問題をクリアにしても、日常に入ってくる悩みやストレスが変わっていないと、すぐにコップはいっぱいになる。
カウンセリングで大切なことは、表面的な悩みや問題をクリアにすることではなく、心のコップを大きくしていくこと。
コップが広がれば相対的に悩みやストレスは小さくなるから。
心を広げることで、悩み・ストレスは小さくなる
心を広げることで、悩みやストレスは相対的に小さくなる。
コップが大きくなれば、悩みやストレスが小さく感じる。
広がることでゆとりがうまれ、落ち着いて物事を考えることができるようにもなる。
心理カウンセリングの真の目的は、クライアントと心の安定と精神的な自立。
そのためのカウンセリングでは、最初に対話をとおしてコップにたまっている悩みや問題をクリアにして、心にゆとりをつくる。
次に、「自分はなぜそのことが悩みなのか?、ストレスに感じるのか?」など、心を見つめなおす。
最後に、悩みやストレスを感じていた原因を理解する(気づく)ことで、心は広がり安定していく。
心が広がり安定すれば、薬を飲むこともカウンセリングを受け続ける必要もなくなる。
「心が広がることで、悩みやストレスは小さくなり、うつ状態から抜け出せる」ことを、私はうつを経験したことで学びました。
まとめ
アインシュタインは「いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできない」と語っています。
うつという問題も、それをつくりだした同じ意識(心)によって解決することはできない。逆に言うと、意識(心)を変えることで「うつ」を乗り越えることができる。
意識を変えるとは、心を広げるということ。
心を広げていくことで、悩みやストレスは小さくなり、その結果としてうつ状態から抜け出せと、私は考えています。
悩みやストレスを消そうとするのではなく、うつを治そうとするのでもなく、心を広げることに気持ちを向けてみてください。
きっと、これからあなたが進むべき道が見えてくると思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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