
カウンセリングSORAの関口です。
これまでの自分自身の人生を振り返るとともに、多くの方々から寄せられた人生相談を思い返す中で、私は「人生をより良く生きるためには、人としての生き方を学ぶことが大切だ」と実感しています。
人としての生き方を知ることで、これから歩むべき道が少しずつ見えてくるからです。
そこで、みなさまの人生に少しでも役立つヒントをお届けできればと思い、人としての生き方に学べる書籍を引用しながら、1日1文のブログを綴っています。
しばらくの間は、「イソップ寓話」からの引用をもとに、生き方について一緒に考えていきたいと思います。
今日の言葉
イソップ寓話より引用
21)漁師と鮪
漁師たちが漁に出て、長時間悪戦苦闘しても何もかからなかったので、がっくりして船の上にへたりこんでいた。
そんな時、鮪が何かに追われて、水音高く逃げまどいながら、うっかりと船の中に飛びこんで来た。
漁師たちはそれをつかまえると、町へ持って行って売ったのだ。
このように、技術が与えないものを偶然が叶えてくれることがよくあるの
【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】
手放したとき、答えが見えてくる
失くしたものは、必死に探しているときには見つからず、ふと諦めたときに姿を現す──そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
仕事で問題に直面したときも同じです。どれだけ考えても解決策が見つからなかったのに、息抜きに出かけた散歩中に、ふとアイデアが湧くことがあります。
これは、人間の意識が集中するほどエネルギーが一点に集約され、そのエネルギーが行き詰まると視野が狭くなり周りが見えなくなることに起因しています。
そのようなとき、行き詰まったときは、意図的に別のことをすることでエネルギーを解放させると、新たなアイディアが浮かぶことがあります。
現象は脳科学的にも「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれるものと関係していて、意識がぼんやりしているときにこそ創造的な結びつきが生まれやすいと言われています。
意識を「集中」させるだけでなく、時には「解放」させること。
この意識のバランスが、知識や技術を超えたひらめきや答えをもたらすのだと思います。
イソップ寓話集の「漁師と鮪」を読んで、そんなことを感じました。
今日の問いかけ
「フッと意識を外したときに思い浮かぶことはどんなことですか?」
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