自分を変える前に、まずは「自分の心」を理解しよう

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口です。

人生がうまくいかないとき、物事が思いどおりに進まないときに「自分を変えたい」と考えることがありますよね。

私も人生に行き詰まっているとき「自分を変えたい」と考えました。

自分が変われば人生が変わり前向きに生きられると信じていました。

しかし、いざ自分を変えようとしたとき、自分のどこをどのように変えていいのかがわからず、「自分のどこを変えれば、人生が変わるんだ!」と悩み続けました。

しかし、あるとき「自分を変えようとする前に、まず自分の心を理解することが先決である」と気づきました。

カウンセリングでも「自分を変えたい」という相談をいただきます。

しかし、自分の心を理解していないと、自分を変えようがないですよね。

今日は「自分を変えようとする前に、まずは自分の心を理解しよう」と題してブログを書いていきます。

目次
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自分を変えるか、それとも他人と環境を変えるか?

人生がうまくいかないとき、物事が思いどおりに進まないとき、「このままではダメだ、何かを変えなては」と思うことが誰にでもありますよね。

そのときに「自分に問題があると考えて自分を変えようとするのか」、それとも「他人や環境に問題があると考えて、他人と環境を変えようとするのか」が最初の分かれ道。

以前、私がうつ病を患って苦しかったとき「うつ病になったのは、会社のストレスや上司が原因だ」と考えていました。

だから、職場や上司が変わればうつ病が治ると思っていました。

しかし、それは大きな間違いでした。

他人や環境を変えれば、一時はその問題から解放されます。心は楽になれます。

でも、自分自身がなにひとつ変わっていないため、次の職場で同じような環境や上司に遭遇したとき、私は再びうつ病になってしまいます。

もちろん、状況によっては環境を変えることも必要です。

ただ、どこかのタイミングで「自分自身と向き合い、自分自身を理解し、そのうえで自分の何かを変えていかないと、人生は変わらない」と気づきました。

過去と他人は変えられない。しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる。

エリック・バーン

自分の心を変えると人生が変わる

「自分を変える」と言葉で言うのは簡単ですが、では、具体的に自分のどこをどのように変えればいいのでしょうか?

・心が変われば行動が変わる。

・行動が変われば習慣が変わる。

・習慣が変われば人格が変わる。

・人格が変われば運命が変わる。

・運命が変われば人生が変わる。

ウィリアム・ジェームズ

ウィリアム・ジェームズの言葉を、簡単にまとめると「心が変われば人生が変わる」ということになります。

また、私が尊敬する「二宮尊徳」も荒廃した村を立て直すためには、まず村人の心を耕すこと「心田開発」が必要だと言いました。

人生の何かを変えるためには「自分の心」を変える必要がある。

では、「自分の心」をどうやって変えていけばいいのでしょうか。

心を変えようとする前に、まずは「自分の心」を理解しよう!

自分を変えることとは、心を変えること、心が変われば人生が変わる。

「心を変えればいいんだ!」と頭で理解しても、目にはみえない抽象的な心を変えるには、具体的に何をどのようにすればいいのでしょうか?

残念ながら「心の変え方」に正しい答えはありません。

お釈迦様も、フロイトもアドラーも心を探究しましたが、誰もが「人間の心」をひとつの答えとして導きだせていません。

それは、ひとりひとりの心は、ひとつひとつが違うから。

誰もが「心」を変えたいと思っても「心」そのものを誰もわかっていない

また、自分の心は自分がいちばん理解していそうで、実は自分がいちばん理解できていないもの。

よって、「自分の心」を変えるためには、まずは自分自身が「自分の心」を理解することが最初の1歩。

「自分の心」の理解しようともせずに、自分の性格を嫌い、自分と過去を否定し、自分を変えようとするから、心が折れてしまう。

私がうつ病になった本当の原因は、仕事のストレスではなく「自分の心」を理解していないことでした。

では、実体がない「自分の心」をどのように理解すればいいのでしょうか?

それは、とある出来事・事実が起きたときに、自分がどう感じどう考えるのかを意識化すること。

出来事に対しての自分の感じ方と考え方を意識化しよう!

コップに半分の水が入っているとします。

このとき、「コップに水が半分も入っている」と思えるか、それとも「コップに水が半分しか入っていない」と思えるかで、物事の感じ方が変わります。

これは、心理学でもよく使われる「コップ半分の水」のたとえです。

単純なポジティブシンキングでは「コップに水が半分も入っている」と考えた方が、心がプラスに感じられると教えています。

でも、本当にそれだけでいいのでしょうか?

もし、「自分の心」が砂漠の中を歩いていたら、絶対に「コップに水が半分しか入っていない」と思うことでしょう。

砂漠の中を歩いているのにポジティブシンキングで「コップに水が半分も入っている」と考えるのは無理な話です。

「コップ半分の水」例の本質は、「コップに水が半分しか入っていない」と感じてしまう「自分の心」を知ることにあります。

「コップ半分の水」が置いてある出来事・事実を認知したとき、心は「コップに水が半分しか入っていない」と感じたとします。

このとき、心が感じたことを意識化できれば「心は水を欲している」ということを理解することができます。

心が感じたことを理解することができると、次に必要な行動を考えることができます。

例えば「心が水を欲している」ことを理解できれば、水を飲むという行動ができたり、なぜ、心が渇いているのだろう?と考えたりすることもできます。

心を感じたことを意識化し、そのために必要な行動が自分でできるようになると、何か問題が起きたときに、問題の原因を「他人や環境のせい」にはしなくなります。

起きた問題は自分の問題と捉え、自分で問題解決に取り組みはじめるので、結果として人格が高まります。

やがて、それが運命へと変わり、人生へと変わるのではないでしょうか。

心をいきなり変えることはできません。

「心」を変えるためには、まずは「心」を理解することからはじめよう。

「心」を理解するために、日々の自分自身が感じたことを振り返ろう。

あなたは、どんなことが楽しくて、どんなことが苦しいですか?

あなたは、どんなことが嬉しくて、どんなことが悲しいですか?

あなたは、どんなときに幸せを感じて、どんなときに不幸だと感じますか?

そうやって、人生の中で起こるひとつひとつの出来事に対して、自分はどう感じてどう考えるのかを意識化し「自分の心」を理解していきましょう。

やがて、自分の心が求めている本当のことを理解できたら、現実の世界をどう変えていくのか?を考え小さな行動を積み上げていきましょう。

そうすることで、心は自然と変わり、自分が認知できる世界も変わり、人生が変わっていくのだと思います。

まとめ

「自分を変えたい」という相談のカウンセリングでよく受けます。

「自分が変われば、人生が変わるかも?」という気持ち、私もよくわかります。

しかし、「自分のことを理解」していないのに「自分を変えようがない」ですよね。

もし、自分のことを理解せずにして自分を変えてしまったら、その人は自分自身を見失うことになります。

正そうとする前に、わかろうとせよ

カール・ロジャース

何かを変えよう・正そうとするまえに、相手のことも自分のことも、しっかりと理解しましょう。

わからないことは変えようがないのだから。

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「自分を変える」とは、理想を明確にして構成要素を変えていくこと-心理カウンセリング 空|川越・新宿 へ返信する コメントをキャンセル

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