「世界をシンプルに見る」には複雑な経験が必要

みなさん、こんにちは。

カウンセリング空の関口です。

今年は秋の長雨ですね。

6月の田植えの時期は雨不足で悩まされましたが、9月の稲刈りの時期は田んぼか乾かず長雨に悩まされます。雨が降っても降らなくて、人間の都合に合わないと人は悩むものです。

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来週からの稲刈りに向けて、稲を天日干しするための”はざ棒”の準備をしました。

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はざ棒に使うため、複雑に絡まったロープを解いていたとき、アドラー心理学「幸せになる勇気」の一節を思い出しました。

人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸せになれる
・・・
「世界」が複雑なのではなく、ひとえに「あなた」世界を複雑なものとしているのです。
・・・
人は誰しも、客観的に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいます・・・

アドラー心理学 「嫌われる心理学より引用」/岸見一郎・古賀史健著

「世界はシンプルである、あなたが世界を複雑なものとしている・・・」と言われても、この複雑に絡まったロープが1本のロープなのか、それとも2本のロープが絡まっているのかもわからない。主観的に見ても、客観的に見ても、このロープは複雑そうに絡まっているのは事実。

この絡まったロープシンプルに見ることなんでできないよな・・・と。

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この絡まったロープがシンプルであろうと複雑であろうと、主観であろうが客観であろうが、このロープを使わないとはざ棒が立てられないのは事実。あれやこれやと考える前に、複雑そうに絡み合ったロープを紐どいていきます。

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ひとつほどき、ふたつほどき、ふたたび絡み、みつめをほどく。そんなことを繰り返していると、無心になっていく。少し”楽しい”気持ちになってくる。

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コツコツ紐どいていくと、だんだんロープの全体像が見えてくる。「あともう少し!」と達成感を感じてくる。

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そして、最後にロープをきれいにまとめて「やったー」と達成感を味わい、その後、はじめて気づく「なんだ、シンプルな1本のロープのだったのかと」

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世界をシンプルに観るには、一度複雑に絡み合った世界と向き合わなければならない。

悩みや問題をシンプルに観るには、問題の中に入り込み小さな問題をひとつひとつ解いていかなければならない。

なぜならば、シンプルであることはシンプルすぎて最初から認知できないから。シンプルなことをシンプルと認知するには1回、複雑なことや絡まったことを経験しなければならない。

整ったロープを最初に観ただけでは、これは”シンプルな1本のロープ”とは思えないでしょ。

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最初に、この絡まったロープを見て「複雑そうだな~、紐どくの面倒だな~」と思いながらも、それに向き合ったからこそ最後にはじめて「実はシンプルだったんだ」と認知することができる。

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アドラー心理学が唱えるように、世界も問題も悩みもきっとシンプル。

でも、シンプルを自覚するために、僕らはひとつひとつ問題や悩みに向き合わなければならない。絡み合ったロープも世界も問題も悩みも一緒のこと。

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