裏切り者はなぜ裏切られるのか?イソップ寓話「驢馬と狐とライオン」に学ぶ人間関係の本質

    カウンセリングSORAの関口です。

    これまでの自分自身の人生を振り返るとともに、多くの方々から寄せられた人生相談を思い返す中で、私は「人生をより良く生きるためには、人としての生き方を学ぶことが大切だ」と強く実感しています。

    人としての生き方を知ることで、これから歩むべき道が少しずつ見えてくるからです。

    そこで、みなさまの人生に少しでも役立つヒントをお届けできればと思い、人としての生き方に学べる書籍を引用しながらブログを綴っています。

    しばらくの間は、「イソップ寓話」を題材に、人生や心のあり方について一緒に考えていきたいと思います。

    目次
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    今日の言葉

    イソップ寓話より引用

    191)驢馬と狐とライオン

    驢馬と狐が仲間になって狩りに出かけた。

    ライオンに出くわしたので、狐は危険が身に迫ったと思い、ライオンにすり寄ると、身の安全を請け合ってくれるなら、驢馬を引き渡そうと約束した。

    見逃してやると言うので、狐は驢馬を罠のある所へ連れて行き、かからせた。

    ライオンは驢馬の逃げられないのを見るや、まず狐を捕まえ、それから驢馬に向かって行った。

    このように仲間を陥れる者は、知らぬ間に自らの身を滅ぼすことが多い。

    【引用元:岩波文庫『イソップ寓話集』著 イソップ/翻訳 中務哲朗】

    裏切り者はなぜ裏切られるのか?イソップ寓話「驢馬と狐とライオン」に学ぶ人間関係の本質

    ロバと狐は狩りをする仲間でしたが、ライオンと出会った途端、狐は自己保身に走り、ロバを裏切って差し出そうとします。

    しかし皮肉なことに、最初にライオンに捕まったのは狐のほうでした。

    人間社会にも、この寓話に似た人がいます。

    物事が順調なときは仲間のように振る舞うのに、問題や試練に直面するとスッと態度を変える人。

    そして、そうした人に限って失敗の原因を周囲のせいにしようとするものです。

    裏切られた側からすれば、当然ながら深い失望を感じます。

    しかし、狐のような人と感情的に争っても意味がありません。

    大切なのは、問題に直面しても、自分自身や仲間を裏切らないこと。

    その姿勢さえ揺らがなければ、たとえ試練が訪れても必ず乗り越えていけます。

    一方で、裏切り者はいつか必ずどこかで誰かに裏切られます。

    なぜなら、裏切りの根底には「自分という軸がない」という本質があるからです。

    人間の本質は、昔から変わらないものです。

    イソップ寓話「驢馬と狐とライオン」を読み、私はそのことを改めて感じました。

    今日の問いかけ

    「問題に直面したとき、態度を変えますか? それとも信念を信じますか?」

    結局のところ、問題に直面したときに問われるのは「信念」です。

    信念を曲げ、環境に迎合して態度を変えてしまうから、物事はうまくいかなくなる。

    自分の軸を保つことが、人生を安定させる大切なポイントなのだと思います。

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