信じるべきは神様よりも自分自身? イソップ寓話『英雄』に学ぶ人生観

    カウンセリングSORAの関口です。

    これまでの自分自身の人生を振り返るとともに、多くの方々から寄せられた人生相談を思い返す中で、私は「人生をより良く生きるためには、人としての生き方を学ぶことが大切だ」と実感しています。

    人としての生き方を知ることで、これから歩むべき道が少しずつ見えてくるからです。

    そこで、みなさまの人生に少しでも役立つヒントをお届けできればと思い、人としての生き方に学べる書籍を引用しながらブログを綴っています。

    しばらくの間は、「イソップ寓話」からの引用をもとに、生き方について一緒に考えていきたいと思います。

    目次
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    今日の言葉

    イソップ寓話より引用

    110)英雄
    家で英雄を祀り、惜しみなくお供えをする男がいた。生贄のために連日金を使い、おびただしく注ぎこむので、英雄が夢枕に立って告げるには、「そこの者、財産を蕩尽するのはやめよ。ことごとく使い果たして、貧しくなったら、わたしの所為にするのがおちだ」このように、己れの無考えから不幸に陥っておきながら、神々の所為にする者が大勢いるものだ。【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

    信じるべきは神様よりも自分自身? イソップ寓話『英雄』に学ぶ人生観

    以前、ある宗教を信仰している友人がいました。

    彼は、「良いことがあるのは神のおかげ」と話していました。

    「では、悪いことが起きたらどうするの?」と尋ねると、「それは神への祈りが足りなかったから。だから、もっとたくさん祈るようにしている」と答えました。

    彼の言葉を聞きながら、私は「何とも都合の良い神様だな」と感じました。

    良いことがあれば神のおかげ、悪いことが起これば祈りやお布施が足りないせい――そんなふうに、彼の人生は神のご機嫌をうかがいながら成り立っていました。

    しかし、やはり自分の人生の主人公は「自分自身」であり、神様ではないと思います。

    神を信じること自体は素晴らしいことですが、人生の舵取りまでを神に任せてしまってはいけません。

    なぜなら――自分の人生を生きるために、神は人間に命を与えたはずだからです。

    イソップ寓話「英雄」を読みながら、あらためてそう感じました。

    今日の問いかけ

    あなたは、神と自分自身、どちらを信じますか?

    あなたの人生は、誰のものですか?

    神を信じるように、自分の中にある直感や努力を信じてみることが、人生の指針となることがあります。

    神を信じるのと同じくらい、自分自身のことを信じてみましょう。

    きっと、そこに進むべき道が見えてくるはずです。

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