
カウンセリングSORAの関口です。
これまでの自分自身の人生を振り返るとともに、多くの方々から寄せられた人生相談を思い返す中で、私は「人生をより良く生きるためには、人としての生き方を学ぶことが大切だ」と実感しています。
人としての生き方を知ることで、これから歩むべき道が少しずつ見えてくるからです。
そこで、みなさまの人生に少しでも役立つヒントをお届けできればと思い、人としての生き方に学べる書籍を引用しながら、1日1文のブログを綴っています。
しばらくの間は、「イソップ寓話」からの引用をもとに、生き方について一緒に考えていきたいと思います。
今日の言葉
イソップ寓話より引用
83)踊る猿と駱駝
物言わぬ動物たちの集まりで、猿が立ち上がって踊ったところ、たいそう好評を博し、満座の喝采を浴びた。
妬ましく思った駱駝は、自分も同じ思いがしたくて、座から立ち上がるや、踊ってみた。ところが奇妙なしぐさばかりするものだから、動物たちが腹をたて、棍棒で殴りつけ追い払ってしまった。
妬み心から自分より優れた人と張り合い、そして失敗する連中に、この話はぴったりだ。
【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】
心までは真似できない
他人の成功を妬み、単純に模倣するだけでは、うまくいかないことが少なくありません。
周囲から称賛を浴びたいという浅はかな動機のままに、状況や自身の能力を省みなければ、失敗は避けられないでしょう。
もちろん、成功者を模倣し、その言動を研究することは大切です。しかし、それだけでは不十分であり、自分らしさを織り交ぜることが不可欠です。
そして、自分らしさを発揮するには、自らの心からの動機を理解し、現在の能力を正しく把握することが求められます。
そのうえで、状況を的確に観察し、能力を発揮すべきときに発揮できれば、自ずと周囲から認められるものです。
純粋な動機――すなわち「周囲への貢献」――と、それを実行に移す行動力が揃ってこそ、人々から真の承認を得られるのではないでしょうか。
イソップ寓話『踊る猿と駱駝』を読みながら、私はこのように感じました。
今日の問いかけ
「あなたが真似をしたい人(尊敬する人)人はいますか、そして、そこにどんな自分らしさを入れられそうですか」
憧れの人を真似るだけではなく、そこに自分だけの視点を追加してみよう。
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