頑張っている自分を認めよう

    カウンセリングSORAの関口です。

    これまでの自分自身の人生を振り返るとともに、多くの方々から寄せられた人生相談を思い返す中で、私は「人生をより良く生きるためには、人としての生き方を学ぶことが大切だ」と実感しています。

    人としての生き方を知ることで、これから歩むべき道が少しずつ見えてくるからです。

    そこで、みなさまの人生に少しでも役立つヒントをお届けできればと思い、人としての生き方に学べる書籍を引用しながら、1日1文のブログを綴っています。

    しばらくの間は、「イソップ寓話」からの引用をもとに、生き方について一緒に考えていきたいと思います。

    目次
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    今日の言葉

    イソップ寓話より引用

    45) 牛と車軸
    牛たちが荷車を曳いていた。荷車の車軸がキシキシと鳴るので、振り返って言うには、 「こら、重荷を丸ごと運ぶのは俺たちなのに、お前が悲鳴をあげるのか」 このように人間の場合でも、他人の働きを自分の苦労のように見せかける人が時にいるものだ。
    【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

    頑張っている自分を認めよう

    人は誰しも、自分を認めてもらいたいと願っています。

    特に、何かに向かって努力しているとき、その気持ちはいっそう強くなるものです。

    自分の努力を自分自身で認められているうちはよいのですが、ふとした瞬間に、誰かに認めてもらいたくなることがあります。

    たとえば夫婦関係において、夫が「仕事を頑張っているのだから○○してほしい」と頼んだとします。すると妻は、「私だって仕事と家事と子育てを頑張っている」と返すかもしれません。

    本来は「○○してほしい」という単純なお願いだったはずが、「どちらがより頑張っているか」という比較や競争の話へと発展してしまう。

    これは、イソップ寓話の「牛と車軸」にも通じるような気がします。

    おそらく、人は誰しも日々何かしらのことで頑張っているのでしょう。

    そしてその頑張りを、自分自身でしっかり認められていないと、他者から認めてもらいたくなったり、逆に他人の頑張りに対して「自分の方が大変だ」と言いたくなってしまうのだと思います。

    みんな、それぞれの場所で懸命に生きています。

    だからこそ、自分の努力を素直に認めること。そして同じように、他者の努力にも敬意をもって接すること。

    そんな心がけができると、きっと人間関係も穏やかになるのではないでしょうか。

    イソップ寓話集の「牛と車軸」を読みながら、そんなことを感じました。

    今日の問いかけ

    「日々頑張っていることはどんなことですか?そしてその頑張りを自分で認めていますか?」

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