パワースポット「分杭峠」で気づいたこと

    みなさん、こんにちは。

    心理カウンセリング空の関口です。

    新型コロナウイルスの影響により、先の見通せない社会状況が続いています。

    そういう状況のなかでは、スピリチュアル(精神世界)的なものが流行します。

    以前、私もスピリチュアルにハマった時期があり、パワーストーンを身につけパワースポット巡りをしていました。

    しかし、日本三大パワースポットとして有名な「分杭峠」で気づきを得たことで、パワースポット巡りもスピリチュアルからも卒業しました。

    今日は「パワースポット「分杭峠」で気づいたこと」について書いていきます。

    目次
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    パワースポットの”分杭峠”とは

    分杭峠

    長野県伊那市、国道152号線(秋葉街道)にある分杭峠は、パワースポットとして有名です。

    分杭峠は、日本最大の断層である中央構造線の上にあり、異なる断層が両側から押し合うことでエネルギーが累積すると同時に断層間にズレが生じて隙間ができ、その隙間から断層のプラスエネルギーとマイナスエネルギーが押し合うことでエネルギーがゼロの状態になる零磁場(ゼロジバ)と言われています。

    中国でゼロ磁場は「人が幸せになる場所」と言われていることなどから、分杭峠はパワースポットとして有名になりました。

    中央構造線

     

    分杭峠で気づいたこと

    以前、私は心が不安定な時期に、スピリチュアルとかパワースポットにハマりました。

    パワーストーンを身につけながら、各地のパワースポットに「いいエネルギー」をもらいに行っていました。

    しかし、パワーストーンを身につけていても、パワースポットに行っても、心は安定することはありませんでした。

    そんなときに、エネルギー質がとても高いといわれている「分杭峠」を知り、早速行くことにしました。

    当時の分杭峠は、それほど有名ではなく私一人だけ。分杭峠周りを散策したり、ゼロ磁場と言われるところを行ってみたりして「心が安定して何かビビッと悟りでも開けたらいいな~」と期待していましたが、なんとなく心地がよいだけで何も効果もありません。

    ゼロ磁場

    分杭峠には瞑想する場所があり、そこでじっくり瞑想することに。

    意識を集中させようとしても「せっかくここまで来たのだから、最高のパワースポットにいるのだから、何かを得たい」という焦りと邪念が邪魔をして悟ることも気づくこともなく、ただ時間だけが過ぎていきました。

    分杭峠 瞑想

    周りがうっすら暗くなり半ば絶望とあきらめの心境になったときにフッと気づいたことがありました。

    その気づきを得てから、私はパワースポット巡りやスピリチュアルから卒業することにしました。

    エネルギーは求めるものではく活かすもの

    分杭峠で私が得た気づきは「エネルギーは、求めるものではなく活かすもの」という考えでした。

    私がパワーストーンを身につけパワースポットを巡っていたのは「自分を安定させるため、自分を変えるためにエネルギーを欲しい」という無意識の欲求があったからでした。

    だから、パワースポットに行くときは、いいエネルギーや強いパワーをもらえれば「何かが気づけるかも・悟れるかも・人生が変わるかも」と期待していましたが、いつも裏切られ、次のパワースポットを探すという悪循環で、スピリチュアルに依存していた状態でした。

    分杭峠で「エネルギーは、求めるものではなく活かすもの」と考えついたとき、今までの自分が全否定されたようで、かなり気持ちが落ち込みました。しかし、分杭峠からの帰りに寄った埼玉県の三峯神社で気づきは確信に変わりました。

    埼玉県奥秩父にある三峯神社もパワースポットとして有名なところ。三峯神社の境内にはご神木として大杉があり触ることができるのですが、人が触れるところは大きく凹んでいて、とても痛々しい感じ。

    それでも参拝者が大杉に触れてエネルギーをもらおうとしている光景を見たときに、今までの自分の過ちに気づきました。

    パワーストーンを身につけパワースポットに行ってよいエネルギーをもらっても、そのエネルギーで、自分を責めたり、過去を後悔したり、次のエネルギーをもらうことばかりにエネルギーを使っているから、何も気づけないし、何も変わらない。他にエネルギーを求めてばかりいるから自分のエネルギーは枯渇して、心は安定しない。

    エネルギーを求めるのではなくエネルギーを活かすことで自然とエネルギーは循環する。その結果として心は安定し人生が変わるのかもしれないと、大杉にすがる人を見て心から思えました。

    エネルギーは正しく使ってこそエネルギーになる

    パワーとはエネルギーです。エネルギーとは何かを変化させるために活用するパワーです。

    電気もエネルギーで常にコンセントまで流れていますが、電気をエネルギーとして実感できません。なぜならば、エネルギーは常に目に見えないからです。

    電気をエネルギーとして実感できるのは電化製品を使ったときです。エネルギーが電化製品を動かすことで、私たちの生活に変化をもたらし便利で豊かになります。

    きっと、スピリチュアルのエネルギーも一緒なのだと思います。

    私たちは、他の命のエネルギーを食べて自分のエネルギーに変えていますが、自分のエネルギーをどう使うかをあまり考えていません。

    だから、快楽だけで楽しいことにエネルギーを使ったり、不安やおびえる思考にエネルギーを使ったり、自分や他者を傷つけることにエネルギーを使ったり、いいエネルギーを求めることにエネルギーを使ったりします。

    しかし、そのようなことにエネルギーの浪費しながら新たなエネルギーを求め続けていると、自分のエネルギーは枯渇していくことでしょう。

    エネルギーに良いも悪いもありません。エネルギーを良きものにするのも悪きものにするのも、自分自身のあり方次第です。

    エネルギーを悪い方向に使えばマイナスエネルギーが循環し、やがてエネルギーが枯渇し悪い結果となる。逆に正しい方向に使えばプラスエネルギーが循環し、エネルギーが満ちてよい結果となる。

    よって、エネルギーを求めるのではなく、プラスエネルギーが循環して心が満ちていくように、日々の自分のあり方を意識して変えていく。

    そんな考えを持つ人が増えてくれば、ひとり一人のエネルギー循環が変わり、やがて社会や地球のエネルギー質も変わり、社会や地球全体がパワースポットになるのではないでしょうか。

    パワースポットに行ってエネルギーをもらった後は、そのエネルギーの使い方を意識してください。それがよりよいエネルギー循環の一歩だから。

    まとめ

    新型コロナウイルスにより、先が見通せない社会のなかで今までの価値観や思考では答えが見いだせなくなり、スピリチュアルやパワースポットが流行ると思います。

    もちろん、スピリチュアルを学んだりパワースポットに行ったりすることはいいと思います。しかし、スピリチュアルやパワースポットに答えやエネルギーを求め続けるとスピリチュアル依存に陥ってしまうので注意が必要です。

    先が見通せない社会となり、今までの価値観や思考では答えが見いだせないときだからこそ、ひとり一人が自分の心と対話し、心の中から「自分としての答え」や「あり方」を見いだして、ひとり一人が精神的に自立と自律をしていくことが、本当の意味でのスピリチュアル(精神世界)なのだと個人的には思います。

    次にパワースポットでエネルギーをもらった後は、そのエネルギーをよりよい方向へ使うように意識してみてくださいね。

    ここまでお読みいただきありがとうございました。

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