
カウンセリングSORAの関口です。
自分自身の人生を振り返ったとき、色々な方からの人生相談を振り返ると、人生をより良く生きて行くには、人としての生き方を学ぶことが大切だと実感しています。
人としての生き方を知ることで、これから進むべき道が見えてくるからです。
そこで、人としての生き方の学びになるような本を引用しながら1日1文のブログを書いています。
しばらくは「二宮金次郎 夜話」を引用しながら、生き方について考えていきます。
今日の言葉
二宮翁夜話より引用
120〕 処世の術は勤倹譲
翁のことばに、世間一般に貧富・苦楽といってさわいでいるが、世の中は大海のようなものだから、波があるのはしかたがない。ただ、水を泳ぐ術がじょうずかへたかの相違だ。船を使って便利な水も、おぼれ死ぬ水も、水に変りはない。時によって風に順風があり逆風があり、海の荒い時があり穏かな時があるだけのことだ。だから水死を免れるには、泳ぎの術一つであるように、世の海を穏かに渡る術は、勤と倹と譲の三つに尽きる。
【引用 二宮翁夜話(上) 福住正兄:原著 佐々井典比古:訳注】
変化の波に怯えるよりも波に乗ること
最近の世界情勢は目まぐるしく変化し、将来の見通しが立てにくい時代となっています。
変化は波のようなものです。小さな波もあれば大きな波もあり、それらを完全に避けることはできません。
「この変化に耐えられるだろうか」「今までどおりで大丈夫だろうか」と怯えてしまうと、私たちのエネルギーは萎縮し、結果として波に飲み込まれてしまいます。
そのため、変化の波に怯えるのではなく、むしろその波に乗ることが大切なのです。
では、どうすれば変化の波に上手く乗れるのでしょうか。
二宮金次郎は「勤労・倹約・推譲の3つ」を挙げています。
勤労とは、自分の役割を誠実に果たすこと。
倹約とは、無駄を省いて余剰を生み出すこと。
推譲とは、勤労と倹約によって得た余剰を、未来や周りの人々のために活かすこと。
この3つの理解と実践が、変化の波に乗るための鍵となります。
つまり、身の丈に合った生活を送り、余剰を生み出し、それを周りに譲ること。
これはとてもシンプルな考え方ですが、変化の激しい現代において、人としての正しい生き方を示唆しているのかもしれません。
二宮金次郎の夜話120段「処世の術は勤倹譲」を呼んで、このように感じました。
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