みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
今年も9月後半となり、季節は秋になりましたね。
「読書の秋」・「食欲の秋」・「スポーツの秋」など、秋はなにをするにも心地良い季節です。あなたはどんな「秋」を楽しんでいますか?
私は「秋空」を楽しんでいます。
秋は、空気が透きとおり空が高く見えるので、青空の日に、空を見上げて深呼吸すると心がホッとします。
悩みや問題を抱えてしまうと、どうしても顔が「うつむいて」しまいます。また、いまのスマホ時代では「うつむいて」スマホを操作している人が大半です。
しかし、顔が下に「うつむく」と気分も一緒に「うつむいて」しまいますので、今年の秋は顔を上げて「秋空」を楽しんでみませんか?
悩んでいるときほど顔を上げよう
人は1人ひとり個性も価値観も違うため、人が抱える悩みも1人ひとりが違う物です。
しかし、悩みを抱えた人にはいくつかの共通点があります。そのひとつが「姿勢」です。
人は大きな悩みを抱えると、顔は下にうつむき、肩が内側に入り込み、呼吸が浅くなります。心理カウンセリングに来られる方は、大体の方がこの姿勢です。
私もうつ病で生き方に悩んでいるときは、いつも下を向いて生きていました。いつも下を向いていると、見えるのは自分の影ばかり。だから、これからのことを考えることなんてできませんでした。
心と体と思考はすべてがつながっています。
顔がうつむくと、頭の重心が前寄りになり、肩が内側に入り込みます。肩が内側に入ると胸が圧迫され、呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなると、酸素量が減り、脳の思考力が低下します。
脳の酸素消費量は、体全体の20%と言われています。
悩んでいるとき落ち込んでいるときに、新しい考えができないのは、顔がうつむき、呼吸が浅くなっていることが関係していると、私は思います。
だから、悩んでいるとき、落ち込んでいるときほど「顔を上げて深呼吸」をしてみてください。
姿勢が変われば、心が変わる。心が変われば、思考も変わる。
悩むときほど行きたい方向を見続けよう
話しは変わりますが、私は20代の頃に、1100ccの大型バイクを乗って、日本中をツーリング(バイク旅行)をしていました。
私は、バイクでひなびた温泉に行くのが趣味で、大型バイクで狭い山道を走っていました。そのとき、カーブの角度を見誤り「カードレールにぶつかる」という危険な経験をなんどもしました。
スピードに乗った大型バイクは、ハンドルを操作しても曲がりません。大型バイクを曲げるには、曲がる側にバイクを傾ける必用があります。
だから、バイク乗りにはひとつの鉄則があります。
それは「行きたい方向を見続けろ!」という鉄則です。
人間は危機に直面すると、どうしても危機がある方向を凝視してしまいます。
例えば、ガードレールにぶつかりそうなときは、恐怖から「ガードレール」を凝視してしまいます。
しかし、ガードレールを凝視すると、緊張により体が硬直ししバイクを傾けることができなくなります。その結果、凝視した方向にバイクが進み、ガードレールにぶつかってしまいます。
逆に、恐怖を感じるときほど、行きたい方向を見続けることで、自然と体が行きたい方向に傾き、スピードが乗っている大型バイクでもカーブを鋭角に曲がることができます。
「行きたい方向を見続けろ!」
この鉄則は、バイク乗りだけではなく、私たちの日々の生き方にも言えるのではないでしょうか?
顔を上げて行きたい方向を見続けよう
人は大きな悩みを抱えると、顔は下にうつむき、呼吸が浅くなり、思考が低下してしまい、健全的な考えができなくなります。
また、人は恐怖を感じると、そのことを凝視してしまい、緊張により体が硬直し、結果的に恐怖と感じることにぶつかってしまいます。
だから、大きな悩みを抱えてしまったときや、これからが恐いと感じるときには、顔を上げ、行きたい方向を見続けることが大切です。
そして、もっと大事なことが、顔を上げられるように、行きたい方向・目標を自分の中で明確にしておくことです。
しかし「悩んでいるときに、自分が行きたい方向や進むべく目標なんてわからない」と思いますよね。その気持ち、私もよくわかります。
でも、ここで大事なことは「正しい目標」を設定することではなく「いま顔を上げ、その先を見続けるための目標を設定する」ということです。
だから、目標はとりあえずでもいいです。
例えば「1週間のうち1日1回は秋空を見上げ深呼吸をする」という簡単な目標でも大丈夫です。
大切なことなので、もう1回書きます。
「正しい目標」を設定するのではなく「いま顔を上げ、その先を見続けるための目標を設定」してください。
この時期の空は、空気が透きとおって高く見えます。
ぜひ、秋空を見上げ肩を広げながら思いっきり深呼吸をしてください。まずは、思考と心をクリアにしてください。
そのうえで、あなたが顔を上げその先を見続けたくなるような、簡単な目標を設定してみてくださいね。
顔を上げ目標を見続けることで、自然とそちらに向かっていくものだから。
まとめ
悩んで、落ち込んで下を見て歩いていても、自分の影が見えるばかりで、気持ちは落ち込むばかり。思考もまとまらず、考えつくのはネガティブなことばかり。
心と体と思考はつながっています。
直接心を変えることはできませんが、姿勢は変えることができますので、ぜひ、顔を上げて秋空を眺めてみてください。
「読書の秋」・「食欲の秋」・「スポーツの秋」など、秋はなにをするにも心地良い季節です。
あなたはどんな「秋」を楽しみたいですか?
ぜひ、あなたならではの「秋」を見つけてみてくださいね。
長文をお読みいただき、ありがとうございました。
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