アリとキリギリスに学ぶ「備え」の本質

    カウンセリングSORAの関口です。

    これまでの自分自身の人生を振り返るとともに、多くの方々から寄せられた人生相談を思い返す中で、私は「人生をより良く生きるためには、人としての生き方を学ぶことが大切だ」と実感しています。

    人としての生き方を知ることで、これから歩むべき道が少しずつ見えてくるからです。

    そこで、みなさまの人生に少しでも役立つヒントをお届けできればと思い、人としての生き方に学べる書籍を引用しながらブログを綴っています。

    しばらくの間は、「イソップ寓話」からの引用をもとに、生き方について一緒に考えていきたいと思います。

    目次
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    今日の言葉

    イソップ寓話より引用

    111)蟻とセンチコガネ
    夏の盛り、蟻が畑を歩きまわって、冬の食糧を溜めこむために、小麦や大麦を集めていた。センチコガネはこれを見て、他の動物が仕事を止めてのんびりしている時に汗水流すとは、何ともしんどいことだと驚いた。 蟻はこの時は黙っていたが、やがて冬になると、餌になる糞も雨に流され、飢えたセンチコガネが、食物を分けてもらおうと蟻の所へやって来た。それに対して蟻の言うには、「センチコガネ君、私が汗水流すのをとやかく言ってくれたが、君もあの時苦労をしていたなら、今餌に困ることはなかろうに」このように、ふんだんにある間に将来に備えない者は、時勢が変ればひどい不幸に見舞われるのだ。
    【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

    アリとキリギリスに学ぶ「備え」の本質

    この物語は、よく知られる「アリとキリギリス」の原型とも言える寓話です。

    自然界に春夏秋冬があるように、人生にも「良い流れ」と「悪い流れ」があります。

    蟻は、好調な時期にその流れが永遠に続くとは考えず、悪い流れに備えて準備を重ねていました。

    一方、センチコガネは、今が良ければ未来も安泰だと過信し、何の備えもしていなかったため、変化に対応できず苦しむことになります。

    子どもの頃に読んだ「アリとキリギリス」からは、「コツコツ働くことが大切」という印象を受けましたが、大人になってから改めて読み返してみると、「時勢を読み、備えること」の重要性がより強く感じられます。

    闇雲に努力を重ねるのではなく、今という時を見つめ、これから先の展開を想像しながら行動していくこと。それが、人生をより良く生きるための鍵ではないでしょうか。

    今日の問いかけ

    「あなたは、次のフェーズをイメージできていますか?」

    以前、とある方からこう教わったことがあります。

    「調子がいい時こそ慎重に、調子が悪い時こそ大胆に」

    これも、「蟻とセンチコガネ」の寓話と重なるメッセージだと感じます。

    人生には良い時も悪い時もある。その流れ自体は変えられなくても、その時々の「心の持ち方」は自分自身で選ぶことができるのです。

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